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はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術

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平野さんがブログで紹介されていたんで何となく読んでみた。
特別起業する意図とかもない現況においてあまり響くものもなかったが、『起業家』『職人』『マネージャー』というキーワードで説明してたのはわかりやすかった。
確かにプレーヤーのままではいけないよなぁと。
生真面目なタイプが最も陥りやすい間違いだろう。

起業してる友人のことを考えながら読んだ。
彼はまだ自営業の段階であり、一人でほぼ全てを行ってる。
しかしこの本に出てくるように必ずや成長に伴う問題に見舞われるだろうなと。
職人でいたければ組織に属して働いていくしかない。

本の中でパイ職人の主人公が独立して最初は楽しかったが、そのうちに事業に追いかけ回されて夜も寝れなくなり、経理などで人を雇いその仕事を分担することで事業を大きくする。しかししばらくしてその人に逃げられてしまったために、また縮小せざるを得なくなるというストーリーがあった。
これで堂々巡りとなる…というのは語り得て妙。
容易に想像できるパターンではあったが、解決策まで考えることが今まではできなかった。
答えは「事業のシステム化」であり、自分がいなくても動く仕掛けをつくることであった。
なるほど。

彼もよくあるケースでめくらめっぽう勢いだけで独立してしまった感があり、とてもとても今後の事業拡大ってところまでは考えられていない。
こういった本を読んでほしいが、最近はビジネス書など読んでいないようだからたぶん読まないだろう。自分で事業を抱えていればそりゃ本読んで難しいことなんか考えたくもない気持ちはわかるし、あまり強くも言えない。
だが、誰か起業家の人が言ってたが、「ビジネスマンで本を読まないのは素振りもしないで試合に出る野球選手と一緒だ」と。
それはそうだなと思った。
だから本を読むことが好きで、今はそれが悠長に許される環境にある俺が、彼の代わりに読み、学習しておき、彼がその段になり、悩んだ際には少しでも力になれればいいかなと。
そうすることが結局は互いに益するわけだし。
by makoto_nakamu | 2008-10-12 11:54 | 読書 | Trackback | Comments(0)