タグ:吉田修一 ( 6 ) タグの人気記事

ひなた

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軽い空気感。
著者らしい作品だと思った。

吐き気のするようなわざとらしい軽薄さや浮き足立った感じとも違い、
現実に対する真摯さは保ちながら、でもそれを重たいままで終らせない。

『悪人』を読んで以来、吉田修一さんの作品にはまってしまい。
『悪人』を今読むミーハーさにちょっと嫌悪感はあったものの、
作品の出来が素晴らしかったのでそんな気持ちも吹っ飛び。
読み漁ってる。

この作品に出てくる、どの登場人物が特に感情移入できるわけではない、
しかしどの登場人物にもどっか共感できるところがあり。
何かこの人がどうなるのかな?というような思いは抱いた。
何があるわけでなく、終ってく。
両親がテロで亡くなる・・って展開になるのかなと思ったが、それもなく。
全体を通して、ドラマチックではなかったが、ドラマは感じられた。


◇あらすじ
新堂レイは有名ブランドHに就職したばかりの新人広報。彼女は、海で偶然再会した同級生の大路尚純と昨年夏から付き合っている。尚純は大学生。彼が両親と暮らす文京区小日向の家で、兄夫婦が同居をし始めた―。それぞれが関わり合って淡々とした日常を紡ぎだす。お互いに踏み込むことのできない「聖跡」を抱えながらも―。四人の視点で「春夏秋冬」を描き出す。
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by makoto_nakamu | 2010-10-11 10:25 | 読書 | Trackback | Comments(0)

女たちは二度遊ぶ

よくわからないタイトルもあったが、作品自体は楽しめた。
過去に何か似たような女性と何かがあったような気もするし、
それ以上に視点である男性の感情に重ねられることが多く。

特に気に入ったのは、
 『夢の女』
何か、こういう気持ちわかるなぁ、と。

Bee TV が出来立ての頃に、作ってたドラマの原作だった。
当時電車の中で中吊り広告を見て、
”すげぇ役者使うなぁ~ たかがワンセグの放送なのに”と思ったのを覚えてる。
読みどおり、ワンセグTVはそこまで普及はしてないし、栄えてもいないが、
こういうわけのわからないような面白さってのを新しいメディアは持ってるよな。
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[ 内容 ]
何もしない女、だらしない女、気前のいい女、よく泣く女……甘く、ときには苦く哀しい女たち。実力派の著者が、鋭く繊細な視点で11人の女たちを描く。

電車で遭遇した目を見張るような美しい女。電話ボックスで見かけた甘い香りを残した女。職場で一緒に働く世間に馴染めない女。友人の紹介でなんとなく付き合った怠惰な女。嬉しくても悲しくてもよく泣く女。居酒屋から連れ帰った泥酔する女。バイト先で知り合った芸能界志望の女。そして、中学の時に初めて淡い恋心を抱いた女……。人生の中で繰り返す、出会いと別れ。ときに苦く、悲しい現代の男女をリアルに描く短編集。
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by makoto_nakamu | 2010-09-23 13:56 | 読書 | Trackback | Comments(0)

flowers

吉田修一さんの 『パークライフ』 に パークライフ と一緒に載ってた作品。
さっくり読んでみる。

パークライフ が何とも言えない空気を表現しており、どちらかというと都会の
”陽”的な部分を表現してるのに比べて、こちらは”陰”的な部分、田舎から都会に
出てきた人間が持つ、頼りなげな関係にスポットを当ててるように思えた。

著者もそうなのだろうが、俺もどちらも経験がある。

パークライフ の持つ真実より、こちらの作品の持つ真実のほうが共感できるような
気がした。
まぁ小説を相手に真実云々というのは無粋なのかも知れないけれど。
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by makoto_nakamu | 2010-09-20 06:28 | 読書 | Trackback | Comments(0)

横道与ノ助

何年ぶりだろうか?
小説を読んで、夜更かししたなど。

それだけの価値はあった。

学生時代の淡い思い、自分の過去に照らし合わせてた。

ブレや揺れ、重なる思い。
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その中で変わらない自分自身のコアを感じることが出来た。
文学や芸術が持つ力を充分に堪能した数時間だった。
九州や地方から出てきて、大学行った人間なら誰しもが一度は似たような体験があっただろう。
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by makoto_nakamu | 2010-09-15 08:53 | 読書 | Trackback | Comments(0)

パークライフ

・・・・何を読み取るんだ?

このふわふわした関係性、そこに何か意味を感じ取る。
そういった解釈が正しいのだろうか。
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ただ読んで。
最近日比谷公園をよく通るからそこを思い出して、
馴染みのある駒澤公園を思い出して。
それがいいのか。

悪人を読んで、この著者に興味を持った。
つい手に取った。
賞を取った作品というのはえてして、だな。
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by makoto_nakamu | 2010-09-14 23:15 | 読書 | Trackback | Comments(0)

悪人

昨日からモヤモヤした感じが消えなかったのは・・この本の上巻だけを読んでしまっていたから。
最後まで読んで、すっと消えた。

言葉というものにはやはり、力があるのだなぁと妙なことに感心していしまった。
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帰りがけ、書店に寄って、下巻を購入。
むさぼるように読んでしまい。

う~ん・・・。
勿論この主人公の優しさが痛くて、しかしわからんでもないなぁ。
何より全編に流れる九州の空気が、俺を浸してしまう。

主人公 祐一は、主人公のくせにずっと一人称でなく話を進めるが、
光代と出会ってからは『俺は』って考え、思えるようになる。
男が男になるのは、女がいてこそだなぁとも思う。
人を好きになったことがある人なら、この本に書かれてるような思いをしたことはあるはずだ。
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by makoto_nakamu | 2010-09-06 22:43 | 読書 | Trackback | Comments(0)