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「北欧モダン デザイン&クラフト」展

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ICCに行った帰り道にやっていたので半額ということもあり、何となく行ってみた。
随分前から北欧家具は流行ってるのを見ていたが、正味どこがよいのかが今ひとつわからず特に意識して見たこともなかった。
改めて見てから随分と温かみのあるデザインなんだなぁということを思った。
見て回る間中考えていたのは自分のお祖父ちゃんの揺り椅子のことであった。
あれが原点であり、これから先にも俺にとってはあれが家具の原点なんだろう。
ゆらゆら、と。
何の変哲も無い木の濃いぃ茶色の揺り椅子。
お祖父さんが座っていたのは覚えていないが、自分が座ってからお気に入りだったのは覚えている。そのときの心地よさを思い出していた。
そう考えると幼児期の体験というのはその人間が物事を見るときとてもて大きなものであることが自ずから分かってくる。
そういった体験をたくさんしていろんな角度からいいものをたくさん取り入れられるように自分の子供にはしてあげたいなぁと考えた。

ICCが脳みそ的に刺激があったので幾分か和らぎ、カフェによってお茶を一杯。
隣では子供の就職について年配者三人がしきりにいろいろと言い合っている。”俺の親もこうだったのかなぁ”そう思いながらもうっとおしくなり、席を変える。
子供も社会人になる年齢であればしっかり大人である。自分で考えさせればいいじゃないか、と思い苦々しくなったからである。
社会人になる際には自分でもがき苦しみ、未だにその答えを明確化できていない自分への苛立ちからか。
しかし何れにしろ間違いなくその人の人生は誰のものでもなく。だからどんなに親がいいと思った方向に子供を行かせようとしたところでその子は何れ自分の頭でしっかり考えなければいけなくなり、それが早いか遅いかの話だ。などということは百も承知でそれでも放っておけないのが親心なのかもしれないなぁ。
何もしてあげないのは無責任だけど最後は自主性を尊重してあげられるように何よりもできることはその環境づくりだけなのだろうなぁと。
by makoto_nakamu | 2007-11-05 11:14 | 絵・コンサート | Trackback | Comments(0)