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グラフィティ

牧歌的な空気の映画だった。
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何とも言えず。

途中でバキュームカー男が大好きな人に「クソバエ野郎」と言われてもめげずにダイヤの首飾りを上げるところが何とも言えず”あぁ女心ってこんなのなのかな”って打算的なとこと”そうまでして”って思う男心に染み入ってしまった。

全編を流れるロシアの田舎風景。
のどかで、豊かな。
そして戦争との対比。
そういうごちゃごちゃとした難しさには乏しかったけれども根底に流れてる優しさが素敵だった。

成長していく主人公には自分を重ねることができたし。
『絵』に対し不安をもっていて、しかしそれを町の人たちを描くことで自分を認めることができるようになれたのは嬉しかった。
即ち自身を取り戻していく姿に。

最後のシーンで田舎道を歩いて都会に帰っていく主人公。
「それでも人生は続く」ってその田舎道が語りかけているようだった。
by makoto_nakamu | 2006-10-18 11:31 | 映画・音楽 | Trackback | Comments(0)