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何でもいいのだ、マジで取り組んで勝ち残れば。

近所の激安たこ焼き屋が先日閉店した。
破格の値段 大玉6個180円。
さらに美味いし。
仕事帰りに寄って、店長キクチャンと四方山話しつつ心癒される 
俺にとってのオアシススポットでもあった。


2年前、2010年の2月頃に
『たこ焼き+ビールセット 350円』の看板を見て、
嘘だろ??と思い、2〜3回その前をうろちょろ。
意を決して、突撃ぃ!!
「まいどぉ〜」と大きなファンキー兄さんが狭い店内からニョキニョキと。
本当に看板通りの値段であり、感激。
すげぇなぁ。
聞けば、関西から出て来たばかりであり、こっから多店舗展開して
収益上げてく計画だとか。
ギラギラとした野心をむき出しで夢を語るのは心地よかった。
これがOniクンとの出会い。

ちょくちょく通うようになり、仲良くなった。
他に2人の仲間がいることも知る。
日替わりで入ってたので順番に知り合うことになり。
ヨシ君、キクチャン と出会った。
たっぱ180、人懐っこい関西キャラで、笑顔が魅力的なOni君。
クールなイケメン、ヨシ君。
細面で寡黙、芯は強そうだけど自己表現が苦手そうなキクチャン。

ちょうど自分の仕事では身動きがとれない状況にあり、
くさくさしてたことも重なり、3人とバカ話して、飲んだり、
騒いだりして、憂さを晴らしてた。
冬が過ぎ、春が来て、そして夏。
クーラーの効かない店の中、70度近くの室温で 未来を信じて、
たこ焼きを焼き続ける 野郎ども。
ぶっ倒れるよ…ってか、普通死ぬし…。
気合いと根性、チームワークで乗り切り、
秋が来て、そして冬。最初のお別れ。
Oniクンとヨシ君は別の道を歩むことに。

残ったのはキクチャン。
Oni君、ヨシ君の強烈な個性の前では、正直存在感は薄かった。
ただ いつの頃からだろうか気がついてもいた。
当初は値段で感動して食べてた たこ焼きだったが、
焼く人により味に違いがあることに。
キクチャンのたこ焼きは格別に美味かった。
他に来てた客からも「銀ダコより美味い」と言われてたが、
あながち間違いでない。いや、むしろそれ以上。
ほんとに美味かったのだ。

何が違ったのか?
「ここしかない」と思ってる人間と「ここ以外にも何かある」と
思ってる人間の違いだったのだろう。
キクチャンは、「飲食業で生きてく」と公言もし、己を追い込み、
後ろを断って、進もうとしていた。
常に研究し、何が美味いのか? 焼き上がりを食べてもらえるタイミングで焼く、
様々に試行錯誤を繰り返してた。
他の2人は他の業界での就業を希望しつつ、やってた。

いろんなことを話した。
途中からは、たこ焼きを食べるというより、キクチャンと話すことを
目的に店へ通っていた。
自身でも転機になることが沢山あったので、都度誰かに話して整理したいとも
思っていたのだろう。
俺は、春に 勉強会始め、転職活動は失敗
   夏に ランニング始め。転職に合格するも海外移住が条件だったので止めとく
   秋に 勉強会を回し、ランニングは継続。目先の業務に集中。
キクチャンは俺のアホな話を聞きながら、くるくるとたこ焼きを回し続け。
ときに一緒に酔っぱらい、アホな話をし。
互いに必死な、汗みどろの日々を重ねた。

そして冬。
また1年が経ち、とうとう店を閉めるということになった。
明らかにオーナーによるマネージメントの失敗。
しかし、その間、キクチャンは店長として、お客さんに対しては
美味しいたこ焼き、笑顔やサービス。常に値段以上のものを
提供し続けてくれていた。
俺自身も 仕事での愚痴を聞いてもらい、東京で戦う同志として
時に励まされ、たまに励ましもし。
貴重な場所になっていた。

昔バイト先で言われた言葉が今またよぎる。
「一生懸命やってれば誰かが見てくれてる」

次のステージ。
環境はゼロからだけれど、今までやってきたことはゼロじゃないよ。
俺たちは見てた。
頑張ろうぜ。
Tracked from makotoday at 2012-03-04 19:36
タイトル : 強者共が夢の跡
何でもいいのだ、マジで取り組んで勝ち残れば。 気持ちを入れてやった仕事は残っていったほうが嬉しいな。 そういった意味では、学生時代にやったあの仕事は正解だったのか。 店が残り、そこが繁栄していった。 その礎に自分が貢献出来たことが後になり、何か自信にもなるしな。 ... more
by makoto_nakamu | 2012-02-22 18:12 | プライベート | Trackback(1) | Comments(0)