人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ヒューレット・パッカードのグローバル戦略と日本市場 健全な合理主義が会社を救う

お上というのはいいこと言うよなぁ・・・まぁ当たり前だけど。

あまりにやる気が失くなって来たので流石にやばいと思い、
いいとこを見るためにも読んでみた。
ヒューレット・パッカードのグローバル戦略と日本市場 健全な合理主義が会社を救う_b0052811_20565699.jpg

「 本書の読者にグローバルビジネスの最前線に立つ実感を感じていただけたなら、
著者として望外のよろこびである。
 あなたの実感は、明日の現実となるだろう。」
著者の伝えたいメッセージは、この旧態然として世界の流れに
まるで無頓着なわが国への警鐘とも受け取れた。

いや、日々実感してますよ。(汗)

面白かったのは、〈日本のIT投資実態〉に触れて、日本企業のIT投資の4分の3は
〈運用・更新や通信費〉に充当されてる事実、いわゆる『お守り』に費やされていることがわかった。
ここにビジネスチャンスを見ているらしい。
なるほど。
それは実感として感じる。
仕事柄、日本企業のIT環境の裏側を見る機会が多い。
そこで感じてた”ひでぇなぁ”という実感に即してたからだ。
若い起業家でITへの習熟を怠る人は、幾ら実務レベルで優れていてたとしても
それにより軽減できるコストを考えると怠慢のそしりは免れないと思える。
SOHO規模でも10年前のPC使って5万ケチるより、新しいPCを5万円で買って
50万儲けたほうがいい。
実際10年前と比べるとそのレベルだ。
ま、それを知ってる人間を一人は最低雇ってなきゃいけないけれど。
本の中にもあったけれど求められてるのはITではなく、BT(BusinessTechnology)ってのは
まさにその通りだろう。

10年前は現実ではなかった。
ここまでのPC・IT環境の進化。何よりのローコスト化。
6年前に買った25万円のPCは、今の5万円のPCよりも劣ることが実証する。
どこでそれの最適コストを見るか・・・が難しいよなぁ。
リアル環境、現実に金のやり取りを行う環境に即して考えてみて、事業規模を考え、
またそれから5年くらいのスパンで考えるといいのかな?
今100人規模で行ってるビジネスを5年後には500人クラスまで成長させたいと
想定したらそれに合わせて規格すればいいのか。
皆やってるだろうけれど遥かにそのスピードが速くなってるよなぁ・・・。
実務レベルとIT知識を融合させて考えていかないと。
単純に売上・利益を5倍にするのでは意味がない。せめてその倍にできるだけの
ものにしておかないと。しかしその時には周りの環境も変わってるから・・・
それを考え、実行してくのがビジネスやな。

「選択と集中」の逆をいく、HPの「全体」をとってく戦略のポイントは、
1.規模を取らなくてはグローバル市場で生き残れない
2.革新しなければ開発クオリティを追及できない
3.ブランドを構築しなければ顧客接点がつかめない
に集約される。
世界が単一のマーケットに変化していってる現代においては、
過去一国内で有効だった戦略がそのまま力を持つということか。

そして思い・それら全てを支える思想として存在するのが有名なHP-WAY だ。
『人間は男女を問わず、良い仕事、創造的な仕事をやりたいと願っていて、
 それにふさわしい環境に置かれれば、誰でもそうするものだという信念に
 基づいた方針であり、行動規範だといえます。』
Tracked from makotoday at 2009-10-18 21:55
タイトル : ふぅ
ヒューレット・パッカードのグローバル戦略と日本市場 健全な合理主義が会社を救う... more
by makoto_nakamu | 2009-10-18 21:12 | 読書 | Trackback(1) | Comments(0)