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巨人軍論 ――組織とは、人間とは、伝統とは

最近ビジネス書ばっかだし、軽い本でも読んでみたいと思い手に取った。
今年の楽天は面白いしなぁ~。

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”・・・「人間学なき者にリーダーの資格なし」と私がつねづね語っている所以である。
「あいつ、成長したな」と何気なくいうことがある。それでは成長とは何か。
「成長した」と他人に感じさせるには、「判断基準がレベルアップした」とか
「まちがいに気づき、それを正す」能力が備わったことが大きな意味を持つ。
それなくして成長はありえないのである。その意味で監督は「気づかせ屋」でなくてはならない。
自分が無知であることに気づかせ、何が正しくて何が正しくないのか、まちがいに気づかせて
正していくわけだ。
そして、気づく選手は絶対に伸びる。「人間の最大の悪とは鈍感である」と私は信じている。
気づかなければ、つまり成長が見られなければ、もう一度人間教育をやり直す。
監督の仕事とはそういうものである。”

『成長』とは・・・営業マンにとっては自分の扱ってる金額の増加。
サービスマンにとっては信頼してくれる顧客の増加。
経営者であれば、その両方、そして関わる人間の幸せの増加。
同時にその多寡が自分自身の価値を決める・・・ように感じてた、最近まで。
アナクロな共産主義的な考え方で経営者の語る成長って言葉の裏の欺瞞に
辟易してたってのもあるから、そう考えることで自身の価値を測り、納得してた。
しかしそれ以外の意味での『成長』って言葉を考え出したときに、
(それだけで納得できることは何もないけれど)それがないと
次に進めないことにも気がつかされた。
ここで語る成長が、俺の求めてた成長の言葉の定義かも知れない。

野村再生工場と言われる野村監督は、『情』に弱いらしく。
あかんことや・・・・と思うけれど俺も俺でいたければ、
その道を行くしかないのかなぁとか考えた。
by makoto_nakamu | 2009-08-30 09:29 | 読書 | Trackback | Comments(0)