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[読了]人は勘定より感情で決める “直感のワナ”

人は勘定より感情で決める “直感のワナ”
最近どこそこで聞かれるようになった行動経済学について書かれてる。
この分野については2冊目になる。
1冊目の新書は理論先行でやったら読みにくく、
半年近くかけて読んだ記憶がある。
それに比べるとかなり取っつきやすく、事例もわかりやすかった。
シチュエーションが具体的であり、想起できた。
ただこれは対象が『ビジネスマン』向けだなぁとも思った。
と同時にこのジャンルが役に立つのはどちらかというと『生活者』なんじゃないかなぁとも。
特に俺のように我慢の足りない大人には、ここに書かれてることを知っておくことで自分を
コントロールするのに役に立つのではないかなぁと思ったし、女性なんかでも役に立つことが
多いのではないかとも考えた。

と、考えて。
女性を相手にしたり、仮に女性を主役として登場させ語らせることは、
内容をわかりやすくしていくのに有効な方法ではないだろうかと考えた。
『さおだけ屋~』の山田さんが会計についてはそんな手法で書いてたなぁ・・・
読んだことないけど。
あぁそうするとフランクに感じさせてしまい、真面目に読もうと思ってる読者は離れるのか。
難しいなぁ。

とはいっても、この本では序論部分にある通り、理論を通して得られるものは
「本質(それに近いこと)を見抜く目」であり、それを得て気がつき考えて判断するのは
個々人に委ねられていることだろう。
人がどれだけ偏見をもってモノゴトを見てるか?偏った見方から判断しているかを
平易に書いてくれているし、その理論的なバックボーンも書かれている。
ちゃんと自分に落とし込むことさえできれば、そこから類推して生かしていくことも可能だろう。
文が若干固いようにも感じるけれど最新の経済学である行動経済学だし、
よくここまで柔らかくしたというところか。
行動経済学についての知識を何らか得たい際には先ず読んでみるとおおよそを先ず
掴めることができるんじゃないかな。
by makoto_nakamu | 2009-07-20 19:05 | 読書 | Trackback | Comments(0)